トピック 2023/11/08更新

御笠組巡番報恩講を勤めました

御笠組巡番報恩講を勤めました

巡番報恩講お勤め

 浄土真宗本願寺派福岡教区御笠組(筑紫野・太宰府・大野城市にある浄土真宗本願寺派寺院18ヶ寺よりなる組織)では、各寺院が毎年巡番に会所となり、組内の僧侶・寺族・門徒が一堂に会し、報恩講を勤修いたしております。御笠組巡番報恩講は、古くは1762(宝暦12)年に勤められたという記録があるといわれ、260年以上にわたり継承されてきた伝統のある法要です。

 本年度は、当山西蓮寺において10月21・22日の二日間にわたり勤修され、天候にも恵まれ、御笠組寺院関係の皆さまならびに西蓮寺ご門徒の皆さまが多数ご参詣され、盛大な中、厳粛に行うことができました。

 コロナ禍のため2年延期となり、西蓮寺での法要は20年ぶりとなりましたが、門徒会役員、壮年会・婦人会ならびにご門徒の皆様のご協力をいただき、法要を無事勤めることができましたことに厚く感謝申し上げます。

 本年は、宗祖親鸞聖人御誕生850年ならびに立教開宗800年となることから、京都本願寺において慶讃法要が勤まりました。この度の報恩講も、宗祖の御誕生850年と浄土真宗の教えが確立されて800年を慶ぶ法要といたし、萬治元(1658)年に再建されたと伝えられる西蓮寺本堂と明治41(1908)年に造営された鐘楼の修復記念の法要でもありました。このご勝縁をとおして、ご門徒の皆様が一層お念仏相続に励まれますよう念じてやみません。

 法要2日目には、稚児行列が行われ、1才から小学6年生までの子どもさんたち36名が、稚児宿から会所寺院まで、稚児衣装を纏い七条袈裟を着た僧侶とともに練り歩いていただきました。年々少子化の影響で行列に参加されるお子さんの数は減ってきましたが、幼き日の思い出とともに、仏法に出遇うご縁となるよう願いながら、爽やかな秋空のもとでの行列となりました。

稚児行列

稚児行列

稚児集合写真

稚児集合写真

巡番報恩講夜

巡番報恩講夜